効果的な学習手法 行動学習

徹底した参加者主体

そのひとつの要因は、徹底した参加者が主体で学びを進めるスタイルであるこことです。プログラムを進めるのは私たちではありません。参加者自身が学び、進めて行きます。
 
我々は事前に綿密な準備と計画を行っております。
計画することは、どのように参加者の主体性、自主性を引き出すのかをプランニングし、構築しているのです。
いざ幕が開いてからは大胆に参加者に主導権を委ねるプログラム運営を行っています。初めて見られる方は驚かれるかもしれません。
用具を活用したできあがったアドベンチャー体験でもありません。
自然を活用し、その変化と向き合いながらダイナミックに学びを進めていきます。
 
大切なことは、参加者が例えばリーダーシップなど、学習のテーマに対していかに主体的に取り組めるか。人は自分が必要性を感じないものに興味を示しません。学習内容についても同様のことが言えます。もしリーダーシップがテーマであっても、活動は行っていただきますが、振り返りの観点で、自分が大切であると思ったものを持ちかえればそれが一番なのです。もちろんテーマに則したものを持ち帰っていただくようには設計しております。
 
一方的な講義はまず行いません。よって年間何度も実施する階層別研修であっても、同じような研修であったことは、この二十数年間ありません。それほど人には違いがあり、多様性に富んでいます。

行動から学ぶ

一般的なアクションラーニングとは、実際の経営上の課題解決や仕事で実践し、振り返り学びを進めて行く研修のことですが、我々の行動学習では、その要素を圧縮し、プログラム中にビジネスの要素を包含した活動を実施します。活動の直後に振り返りを行い、学びをスパイラルさせる方式をとっています。
アクション版のケーススタディとも捉えることができ、結果として効率的かつスピーディーな学習方法となっております。
 
もちろんプログラムのアウトプットとして、業務上でのアクションを定め、学びを仕事で実践します。
フォローアップをすることで、さらなる効果を高めることは言うまでもありません。

行動から学ぶことによって何が学べるのか?

次のことを身体で学ぶことができます。

  • 自分の取っている行動様式を客観視できる
  • ヒューマンスキルの使い方を学ぶ
  • スキルや理念の意味、意義、必要性を理解する
  • 実際の仕事で何が大事だったのか自分で理解できる

実施内容の構成比率

どれほど弊社が行動型に特化しているのか、プログラムの時間を具体的にどのように使用しているのかをご紹介いたします。
以下の表はいくつかの3日間のプログラムの構成比率を出した平均値です。

実施内容の平均構成比率

約6割を行動と振り返りに使っています。
通常の研修だと、理論の解説が半分を占めるのではないでしょうか。
加えてお伝えしたいことは、われわれも「リーダーシップとは何か?」「自社のVisionは?」などを検討するグループディスカッションなども行っていることです。それを踏まえた上でもこのような構成となっております。
 
この構成比率は、二十数年間、いかに参加者が主体的に学ぶことができるのか、人間的な内省のタイミングなども考慮し、改善と最適化を続け培われたものです。
一朝一夕のノウハウでは成し得ないものと自負しております。
 
具体的な内訳として以下の通りでした。

3日間の平均有効研修時間約24時間(8時間×3日)
活動8時間(33%)
振り返り6.3時間(26%)
ディスカッション3.7時間(16%)
食事・移動・休憩など4.2時間(18%)
理論の解説1.6時間(7%)

すなわち我々の研修では、講師は我々ではなく、参加者自身の行動、または仲間の行動とフィードバックによるものと捉えてください。
 
3日間あっという間だったという意見を参加者からいただきますが、それほど集中して取り組んでいただいている証拠だと思います。
異質で尖った研修であり、いわゆる座学型の通常の研修ではないということは十分にご理解ください。

すべてオーダーメイド

ひとつひとつすべてオーダーメイドのプログラムです。
課題は様々です。実施する目的、ねらい、ゴール設定、育成方針が最も重要だと考えております。
さらに組織や企業によって育成への考え方は様々で、場所、期間、費用など大きな影響を受けます。
 
そのため学習するテーマ、課題、ゴールによって、活動の内容から振り返る切り口まで、すべてカスタマイズを行っております。
 
ただ社会の潮流はありますので本質的に企業の課題は近寄っております。
また我々の効果的な手法も磨かれてきており、最大の効果のものを出し惜しみなく実施しています。
 
育成のご担当者様と寄り添い、質にこだわったプログラムを実施することに焦点を当て、これからも効果的な育成によって、成果を創出することにこだわりたいと思っています。

研修のための研修はしない

「職場で転換できない、応用できないプログラムなら、さっさと止めてしまうので前もって言っておく!」
某家電メーカーの販社社長から言われた言葉でした。

それ以後、体験学習という呪縛から解放され、「行動学習」と日本で称し正々堂々と言えるようになりました。

2016年にお客様である人材育成のマネージャーから、素敵な言葉をプレゼントしていただきました。

実践知

弊社のプログラムを表現する上で、しっくりくる言葉である。

形式知も大切だが、自分の実践した学びをいかに実際の自分の実情へ落とし込むことができるかが最も大切である。
実践知は経験の中で育まれるものごとにどのように対処していくのか生きた知恵である。
特にリーダーシップは実践と経験によってしか身に着けることはできないものだと考えています。

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