福島県浜通りでの人財育成事例
Social Innovation
体感型 社会課題イノベーター育成プログラム
福島浜通りの現状から社会が直面する課題を五感で感じ、その解決に必要なリーダーシップ、イノベーションを実践と体感から学ぶ
2019年10月に実施した「事業構想イノベーター育成」を目的としたプログラムを事例とし、「体験型社会課題イノベーター」の人材育成プログラム実例をご紹介いたします。
本プログラムは長期の事業提案型研修の一環で実施しております。
対象者:
次世代リーダー(マネジメント層)
人数:16名
期間:半日(都内会議室)
+ 2泊3日(Jヴィレッジ泊)
場所:福島県広野町、富岡町、楢葉町
Goals
3つの学びの要素
リーダーシップ | 一人称での実践(Self Leadership) 未知の状況でのリーダーシップ チーム基軸とリーダーシップの発揮 |
イノベーションにおける 実践知 | 仮説検証のスピード感 自責と当事者意識 高い目標への挑戦 ぶれない基軸(組織・個人) |
社会課題の臨場感と 当事者意識の醸成 | 社会課題を五感で感じる(原子力、廃炉に関係するビジネスの現状、地方創生、復興知、風評被害) 知識や認識と現状のGAPを理解する 大きな課題を実感し、次世代リーダーへの社会課題に対する当事者意識、今後の事業の在り方について考察する |
Programme
構成
プレセッション @都内半日 | オリエンテーション 行動学習の体感と説明 福島視察についての説明 ディスカッション:社会課題について |
福島セッション Day1 | 富岡駅 集合 視察① : 東京電力廃炉資料館 視察② : 帰還困難区域 J-Villageへ移動 → 昼食 オリエンテーション②:行動学習について 行動学習 リーダーシップ実践活動 リーダーシップとイノベーション実践 振り返り 行動学習 遠征活動 近隣の低山を活用した活動 計画 戦略の立案 具体的な戦術 コンティンジェンシープラン |
福島セッション Day2 | 計画発表 遠征活動 実行 山中にて弁当昼食 実行終了 ホテルへ移動→風呂休憩 振り返り フィードバック 懇親会 |
福島セッション Day3 | 視察③ : 原子力発電所 視察④ : 特定廃棄物埋立処理 クロージング富岡駅 解散 |
Outcomes
受講者の声と効果
2019年10月に社会課題事業構想プログラムの一環にて実施し、
最終日の総括の場でいただいた学びと感想の一例です。
- 現場を見ることの重要性。現場を見て、感じることで、更に何が足りないのか真の課題が見える。
【研究開発部門】 - 共感の重要性。現地の人は思ったより前向きであった。前向きな気持ちで共に復興に取り組むことが大切。
【研究開発部門】 - 現場に行かなければ課題に共感できない。社会課題に携わる者としての使命、責任、覚悟を実感した。
【公共事業部門】 - 6号や原発など、知った気でいたが、現実は違った。自分がいかに上から目線で社会課題を語っていたのか、自分事として現場で汗をかくことがいかに重要であるか痛感した。
【営業部門】 - 社会課題に対してどこか他人事であったが実際に肌で感じることで、自分の中に当事者意識が芽生えた。
【ソリューション部門】 - 普通ではないことが起きても人は前に進む、そこにビジネスあり。自分たちの技術を使ってもっとやれることがたくさんあると感じた。
【公共システム部門】
Learning Points
各視察・学習から期待できる学び
東京電力 廃炉資料館 | 原子力事故の経緯と廃炉状況など、全体像の理解 原子力事故の反省と教訓→いかなる事業にも該当する 廃炉ビジネス(活用される様々な技術と課題) |
帰還困難区域 | 帰還困難区域と解除地域の差 震災後からの復興状況 社会課題を身近に感じる(将来の縮図となる可能性) 放射線量の理解と風評被害 |
行動学習 (フィールドワーク) | 社会課題を解決するリーダーシップとイノベーション 未知の状況で課題を解決するリーダーシップと意思決定 MVVの意義 コンティンジェンシープラン 自然の放射線量モニタリング |
原子力発電所 | 原子力の技術 震災からの復旧 修羅場でのリーダーシップ発揮 BCP、コンティンジェンシープランの実例 風評被害(原子力発電所への正しい認識、1F、2Fの違いなど) |
特定廃棄物埋立 | 廃棄物処理問題 特定廃棄物処理(埋立、センシング、水処理)に関連するビジネス 新しい技術活用 |
総括 | 今後の事業のあり方 持続可能な開発とは何か SDGsの重要性と寄与 社会課題に対する理解と当事者意識 現場に行くことの重要性 |